経鼻インフルエンザ生ワクチン
今年度より鼻からスプレーで噴霧するインフルエンザ生ワクチン(フルミスト)が日本でも使用できるようになりました。海外では以前から承認・使用されてきたワクチンです。
以下のような特徴があり、従来の注射ワクチンと同等の効果が期待できます。
- 鼻から噴霧するため、注射による痛みや怖さが軽減されます
- 小児における有効性が高いです
- 効果は1シーズンで、従来の注射ワクチンよりも効果が長く持続します
- 鼻粘膜に直接免疫を誘導するため発症予防効果が期待でき、また、ワクチン株が実際の流行株と違ったとしても、発症を軽減することが期待できます
※ワクチンの副反応や安全性について
- 弱毒化した生ワクチンを鼻に噴霧することから、鼻水、鼻づまり、咳、頭痛などの症状は、約半数の方に報告があります
- また、接種当日に鼻水や鼻づまりがある方は、効果が低くなることが予想されますので、従来のインフルエンザ注射ワクチンをお勧めいたします
- 他のワクチンと同様に、極めてまれですがアナフィラキシーショック等を起こす可能性もあります
※接種不適当者(予防接種を受けることができない方)
- 明らかな発熱(37.5℃以上)を呈している方
- 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな方
- ワクチンの成分(鶏卵、ゼラチン、アルギニン等)によってアナフィラキシーを呈したことが明らかな方
- 明らかに免疫機能に異常のある疾患を有する方及び免疫抑制をきたす治療を受けている方
- 妊娠していることが明らかな方
- アスピリンを服用中の方
- 重度の喘息を有する方、高用量のステロイド治療を行っている方、などです。
上記をご確認頂いた上で、接種を希望される方はお電話でご相談ください。